【通勤・通学時間にさくっと読める、アフリカのいま】ウガンダってどんなところ?
ウガンダプロジェクト
2014/10/26
こんにちは。ウガンダ自転車プロジェクト担当の岡本真澄です。
毎週日曜日は、「通勤・通学時間にさくっと読める、アフリカのいま」と題して自転車プロジェクトを中心にアフリカの国々のいまや現地で活躍する方々をご紹介します。気軽な気持ちで空き時間に読んでいただけると嬉しいです。
私は途上国の支援を行う機関に勤務し、ウガンダの保健医療分野のプロジェクトを担当していました。出張で幾度も訪れたウガンダの豊かな大地、美しい自然、温かい人々にすっかり魅せられてしまいました。ウガンダに行きたくて上司に懇願し出張させてもらうことや、出張期間をできる限り長くしてもらうこともあったくらいです(笑)。
ウガンダ担当でなくなってからもウガンダへの想いは冷めることはなく、どうにかして関わり続けていきたい・・・と思いあれこれ画策していたところ、運よくハッピーステップスと出会い今年の7月から活動に参加しています。日中は本業、夜や週末にハッピーステップスのお仕事を行うので時に「眠い」と感じることもありますが、ウガンダ人パートナーから語られる生の情報を聞いて、「現場ではこんなことが起こっているのか」と本業では得られない新しい発見があり、とてもやりがいを感じています!
さて、アフリカと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。貧困、飢餓、その一方で新しいビジネスチャンに溢れる場所でもあり、けれども最近はエボラ出血熱が心配、といったところでしょうか・・・。実はアフリカの面積はアメリカ、ヨーロッパ、中国を合わせた面積よりも大きいと言われる広大な大陸です。
よって「アフリカ」という一言では片づけられないくらい多様で、場所によって民族、人種、言語、生活様式や生活水準、人柄も全く異なります。アフリカの中心部、赤道直下に存在するウガンダは、イギリスの元首相チャーチルをして「Parle of Africa(アフリカの真珠)」と言わしめたほど自然と水が豊富な美しい国です。このような恵まれた環境ゆえか、周辺国に比べて人々はとても穏やかで優しい印象です(著者の主観)。中にはとてもシャイで初対面の人に対してモソモソとしゃべる人もおり、日本人にも通じる気質だと常々感じています。
元々インド・パキスタン系の移民が経済成長を後押ししたという背景もあり、今でもインド・パキスタン系のオーナー会社や、最近はケニア、南アフリカの資本、建設業などでは中国の台頭も目覚ましく首都のカンパラは訪れるたびに新しい建物が増え、躍動感に満ち溢れています。
その一方で首都から車で1時間も行くと、牛や羊の群れやまっすぐに続く道の両面に畑が広がる様子が見られ、人々の穏やかな営みを感じ取ることができます。ちなみに西へ西へと進むと木々の緑はより一層濃くなりここが熱帯地域であることを思い出させます。食用バナナがトラックに高さ3メートルくらいまで溢れんばかりいっぱいに積まれて首都へ向けて輸送される様子は圧巻です!このような農村地域では、人々は農業を中心としつつも、道路工事などへの出稼ぎや井戸から汲んだ水の販売などの小売・サービス業などを組み合わせて生計を立てているそうです。
自転車プロジェクトを行っているミティアナという地域は首都から車で約3時間の農村地にあります。このような農村地で良く見かけるのは、周りに全く建物がないにもかかわらず人が重たそうな荷物を持ちながら歩いている姿です。正直、一体この人たちはどこから来たのだろうか、そしてどこに向かっていくのだろうと思ってしまいます。バイクや自転車が必ずしも普及しているわけではなく、人々は移動時間に一日の時間の多くをとられてしまっているのが現状なのです。
そこで、移動にかかる時間を減らすことで農作物の輸送や水売りの効率を上げ、人々の収入向上を図ろうというのが自転車プロジェクトです。現地のNGOと協力しつつ現地の状況やニーズに沿いながら進めているところです。プロジェクトの詳細は次回以降お届けします。
なんだか面白そう・・・、そう思った方、ぜひ一緒に活動をしましょう!!ご連絡お待ちしています。