石けんリサイクルプロジェクト
Soap Recycling Project(click to English version)
「もったいない」をなくす4つの目標
石けんプロジェクトは、ハッピーステップスのテーマである 「ユニークな仕組み作り」を軸とし、次の目標を掲げています。
1 日本国内の廃棄物の削減
ホテルから排出されている年間280トンの固形石けんをリサイクルすることで、産業廃棄物を 少しでも削減し、環境にやさしい社会作りへ貢献します。ハッピーステップスの独自調査では、国内のホテルのうち約80社がアメニティとして、固形石鹸を提供しています。 使用済み、または未使用に関わらず、現状そのほとんどの石鹸が廃棄されています。この現状に対し、リサイクルして廃棄物の抑制を進めてまいります。
2 障害者の社会参加機会の創出(雇用の創出)
回収した石けんは、障がい者福祉施設にて加工をしています。粉石けんの生産という技術やノウハウ・ 品質を一緒に研究することで、新しい社会参加の機会を創出しています。
3 身近な社会貢献の提案
ハッピーステップスの粉石けんは、高級ホテルの石けんを原料としているので芳醇な香りがします。 いつもの洗濯で社会貢献できるという仕組みを提案しています。
4 児童養護施設などに対する支援
粉石けんの一部を国内の児童養護施設や動物保護団体などに寄付しています。 寄付を通じてリサイクルへの意識啓発と経済負担の軽減に寄与しています。
石けんリサイクルシステムの構築
ハッピーステップスでは、次の3ステップで石けんをリサイクル循環させ、さまざまな価値を生み出しています。
第一段階として、国内の高級ホテルから石けんを回収します。この石けんは、箱に水滴がついただけというものや開封しただけという状態のものが多く含まれます。回収にあたっては、国内のホテルのほか、エコラボ合同会社に配送を協力いただいています。
高級ブランドの香り高い石けん
ホテルより定期的に回収
つづいて、回収した石けんは、埼玉県狭山市にある福祉作業所「さやま大樹作業所」にて粉砕のうえ、洗濯用粉石けんに加工します。障がいをおもちの多くの方が、このプロセスに従事しています。
作業所の運営スタッフの方と
大型の粉砕機で加工
そして、加工した洗濯用洗剤(粉石けん)として梱包し、200箇所を超える児童養護施設に寄付をしています。
スプーン一杯で、洗濯機一回分の洗濯ができる
各所からご丁寧なお手紙をいただいています
石けんリサイクルグローバル連携の締結
こうしたリサイクル循環について、国内はもとよりグローバルレベルで促進するため、ハッピーステップスでは、Clean the World及び一般社団法人ハンドメイド石けん協会と連携をはかっています。3団体でグローバル連携を締結することにより、国内外での石けんリサイクルを促進します。また、相互の情報発信により、リサイクルの意識を啓発するほか、リサイクル運動を拡大します。
消費者に向けて粉石けんを販売
また現在は、粉石鹸をエステやスパなどのサロン向け、および一般の消費者に販売しています。
エステやスパの使用が増え、それに伴い洗濯が増えることで社会貢献が促進されるという仕組みを普及します。これにより、日本国内の「高級ホテル」「障害者福祉施設」「スパ・サロン」「消費者」など、普段つながることが無かったところに新しい流れを作り、社会貢献を意識せず行うことができる仕組みを構築することが可能となりました。
ご希望の方は、販売専用ホームページよりお求めください。(価格 : 9kg 3,000円 ( 消費税 + 送料込み )
活動レポートを公開
定期的に活動レポートを公開しています。ご覧ください。
2015年度前期活動レポート(2015年6月発行)
2015年度後期活動レポート(2015年12月発行)
ウガンダ自転車プロジェクト
「ウガンダ」とは
アフリカ大陸内陸部に位置する人口4000万人、経済成長率5.4%の国です。
詳しくは ウガンダ学入門01 /ウガンダ学入門02/ウガンダ学入門03
貧困層の「水汲み」に自転車が必要
プロジェクトをはじめたきっかけは、貧困層の多くが水汲みに従事し、腕力に頼って数キロもの道を往復している状況を知ったからです。自転車で運んだら、生産性があがるのでは……その思いが自転車プロジェクトを生みました。
目標は、「所得向上」
最終的な狙いは、貧困が課題である農村部の住民の所得向上です。もちろんお金だけですべてが解決するわけではありませんが、収入が上がれば衣食住が充実し、保健サービスや教育を受ける機会が増えると考えています。
自転車の分割払い制度をウガンダに導入
事業の流れは次のとおりです。
1.ハッピーステップスがウガンダで一般的な自転車を購入する
2.パートナーNGOであるChildline Ugandaを通じて自転車購入希望者を集う
3.本人確認と保証人が確定し、契約成立、販売。
4.購入者は定期的にChildline Ugandaスタッフに契約時に決められた額を支払う
援助のない「自立」を目指した貧困解決の方法
自転車は、ウガンダ人の平均的な月収と比べると、自転車の価格はおおよそ1か月分くらいの収入相当になります。全く手が届かないわけではないが、分割払いが必要というレベルです。また、製造コストは一切かかっておらず、自転車購入と首都からミティアナまでの運搬コストしかかかっていません。援助に拠らずに、貧困に陥っている人を「スマートな手法」でもって減らしていきたい、というハッピーステップスが目指す姿を体現したプロジェクトとなっています。