【巷のリサイクル粉石鹸研究】洗濯も選択の時代に その1
スタッフブログ
2014/11/07
こんにちは。3連休明けの金曜日。担当の望月です。
今週は、月曜日が休みだった分、楽な1週間だったのではないでしょうか。
週休3日だったらいいのにな~とつくづく思います。
さて、今週・来週と2回に分け「洗濯も選択の時代へ」と題しまして、洗濯の歴史やその変化についてお送りしていきたいと思います。
洗濯という日常行為がどのうような歴史的発展を遂げ、どのように変化してきたのか。また、現代社会において多様化する価値観の中、洗濯はどのようになっていくのか、考えていきます。
まず今日は、洗濯の歴史について探るべく一気に古代ローマ時代(紀元前!!)にプレイバックしたいと思います。
世界の不思議の旅に出発!!
1.ローマ時代の洗剤は土やし尿!!踏んで踏んで汚れを押し出し!
古代ローマには、もうすでに共同洗濯場があり、さらにはクリーニングという職業までもがありました。この職人は、フラー(fuller)と呼ばれていました。
洗濯の仕方は、おおきなたらいの中に洗濯ものを入れて、洗剤のフラー土(漂白土)を使用したり、なんと「し尿」も使用していました。これは、し尿がアルカリ性のものであったため、汚れが落ちると考えられていたからです。ちょっと、現代社会ではマネできませんが、汚れを落とすメカニズムはもうすでに古代に発見されていたんですね!
2.中世・ルネサンス時代 石鹸もちらほら普及。でもまだまだ踏んで汚れを押し出し
中世・ルネサンスに入ると、いわゆる「マルセイユ石鹸」というオリーブオイルを原料として作られた石鹸が世に出ます。ただ、この石鹸そうとう高級品なので、庶民の日常の洗濯なんかには到底使えません。
やはり、この時代もフラー土を使ったりしていました。また、ルネサンス期は、貴族が石鹸んを使いその排水を庶民に配布されていました。これもまた、現代社会では考えられませんが、洗濯に石鹸を使うという習慣は、ルネサンス期に根付いたようです。
3.産業革命は、洗濯も石鹸にも変革をもたらした!
洗濯技術や洗剤の品質向上は、産業革命により著しく向上した。これまで、洗濯は手動で行われることが当たり前であったが、いわゆる機械による洗濯を可能にました。石鹸の原料となる化学物質の発見により、大量生産が可能になりました。ただし、このころ生産されていた石鹸は、動物油脂や植物油脂を原料としており、合成洗剤の登場にはもう少し時間を待たなくてはいけません。
現代社会のすべての起源は、やはり産業革命にあるんですかね。。
4.20世紀、ついに出ました!便利な合成洗剤!しかし、それがリサイクル粉石けんの登場のきっかけにも・・・
たび重なる戦争により、油脂をはじめとするモノ不足が深刻する中、ドイツが石油から洗剤を精製することに成功し、家庭用合成洗剤が普及。その後、第二次世界大戦後になるとアメリカで洗浄力が高い合成洗剤が生産され、販売が促進されていきます。
ただし、発売当初の合成洗剤は、河川の発砲現象や富栄養化をまねくなどの問題を引き起こしました。これに伴い、各メーカーも環境に配慮した製品を提供するようになりました。そして、21世紀に入り、「エコ」ブームが到来した近年になるとさらに改良が加えられ節水型の洗剤も出ています。
一方、こうした合成洗剤の台頭に反し、環境配慮を支持する人たちの間において「自然派石けん」も台頭してきました(先日、ご紹介したせっけんの街の中岡先生もそのおひとりです)。
歴史上石鹸とは、自然由来のものであり、石油由来の時代は長くありません。しかし、「洗濯」は、古代ローマから変わらない生活習慣。その洗濯に欠かせない「洗剤」は、人間の歴史とともに歩んできたものの一つでしょう。そして、世界のあらゆるところで「石鹸」に関する開発も進められてきました。
こうしてみると、「石鹸」にも歴史あり。
今度、洗剤を購入される際にこうした歴史の中で形を変えてきたんだ・・ということを思い返してみてください。自分の考え方に合った「選択」できているでしょうか!?
次回は、リサイクル粉石けんの台頭と展開について詳細に見つつ、「洗濯」を「選択」することを科学してみたいと思います!!
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