ウガンダ学入門#03 家庭での衛生〜8割が手洗い設備なし、3割が安全な水を得られていない!
ウガンダプロジェクト
2015/06/25
安全な水にアクセスできるのは7割!
ハッピーステップスではNPO法人として活動以来、ウガンダの貧困集落や学校などに対し、石けんの提供や手洗い方法の普及活動を行ってきました。ウガンダをはじめとした発展途上国では、不衛生な環境により、下痢などで命を落としている子どもが存在することに危機感を覚えたからです。
そうしたなか、今回の「ウガンダ学入門」は、もっとミクロに「家庭での衛生環境」についてみていくことにします(前回までは、マクロな視点からGDP成長率、日本のアフリカ支援と進出企業の業績についてお伝えしてきました)。
ウガンダ政府が行っている調査「THE UGANDA NATIONAL HOUSEHOLD SURVEY 2012/13」によると、安全な水にアクセスできるのは73%。都市部では87%、農村部では67%と差がありますが、注目したいのは、2009年の調査結果に比べてその割合が減っていること……。
手洗い設備、8割が「ない」!
一方、手洗い設備も8割が家庭になく、水で手を洗っているのも1割に満たないという結果が。その割合は、安全な水と同様、2009年に比べて減少しています。 安全な水も、家庭での手洗い設備の普及割合が増加していないのは、ウガンダの著しい人口増加が影響しているようです。なんといっても、2005年の人口が2,872万人だったのに対し、2013年は3,757万人! 10年足らずで1,000万人近くも増えているのです。この人口増をカバーするだけのインフラ整備には、もう少し時間がかかりそうですね。
水汲みにいくのは女性たち
さて、こんな調査結果も。水汲みにいくのはだれか……。成人女性が37%、未成年の女性が26%と女性が6割を占めています。
ハッピーステップスでは、水汲みにも使えるよう、自転車をマイクロファイナンスで提供してきました。商売としては男性が大量の水を汲んでいるようでしたが、家庭用では女性が活躍しているんですね。 汲んできた水を手洗いにも使えるよう、そして石けんを使ってより清潔に……。そうした風景が日常にみられるよう、ハッピーステップスのこれまでの活動が少しでも役にたてればと思っています。
さて、そんなウガンダにて、ハッピーステップスは3年ほど前から現地NGOと活動をつづけています。草の根的なつながりのなかで信頼を築きつつ、日本の企業や行政にも貢献できる、そんなNPOとして、これからますます大きく!そして記憶に残るNPOを目指して!
そんなことを思いながら、ウガンダについて少しずつ「豆知識」を提供していきます。
きょうの担当、廣升(ひろます)でした!
┏━━━━━━━━━認定NPO法人ハッピーステップス━━━━━━━━━┓
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