鍼灸接骨院掲載サイト「みんなの手.net」にスペシャルインタビューが掲載されました
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2015/03/11
リニューアルされたホームページの一番下に「みんなの手.net スペシャルインタビュー」というリンクがあるの、気が付きました??
こちら「みんなの手.net」というオススメ鍼灸接骨院を検索するサイトに載せて頂いた、インタビュー記事です。
とても素敵に過去の活動からこれからの展望までがまとめられているので、ハッピーステップスのおさらい!?をしたい方は、是非ご一読ください。
本当のリンクはこちらから!
面倒な方は、以下を参照(笑)
認定特定非営利活動法人 ハッピーステップス
2011年3月、NPO法人ハッピーステップスの発足とともに、日本のホテルから廃棄される石けんを回収し新興国で手洗いを広める「石けんプロジェクト」の活動をスタートした新井代表理事。知らず知らずのうちに新興国に貢献することができるという、社会にも人にも無理のないシステムの仕組みとは…?プライベートでは一児の母である新井代表理事に、日本と新興国をWin×Winの関係に導く「石けんプロジェクト」の裏側を聞いた。
新井玲子代表理事 プロフィール
Hobart & William Smith Colleges 卒業(経済学部 BA)、中央大学大学院 国際会計研究科卒業(MBA)。KPMG税理士法人、シティバンク銀行を経て、2013年までムーディーズジャパンに勤務。事業会社の格付アナリストとして自動社業界、電力業界などを担当。趣味は、現在は多忙で時間がないが、以前はダンスやセーリング(船舶免許一級)。
ユニークなアイディアから誕生した「石けんプロジェクト」
「石けんプロジェクト」立ち上げのきっかけは?
アメリカの大学で経済学を学んでいた頃、さまざまな国籍をもつ同級生がいたことがきっかけで新興国の問題に関心を持ちました。1998年に卒業論文の研究でセネガルに2ヶ月間滞在したのですが、その時に「石けんで皮膚を洗わないから皮膚病の患者が多い」という話を聞いた経験が石けんプロジェクトのベースになっています。その後、キューバに旅行した時には、現地の人に「お金を恵んで欲しい。なければ石けんが欲しい」と言われたことも。一方、ホテルに宿泊すると、もったいないことに毎日毎日、新しい石けんがセットされています。「この石けんをあの人たちにあげられたら…」そう考えたことが、今回のプロジェクトのきっかけです。友人からは、「よくこんな面白いアイディアを思いついたね!」と言われているんですよ(笑)。
プロジェクトの活動はどのようにスタートしたのですか?
私たちはまず、日本国内のホテルのアメニティとして客室に常備されている固形石けんについて調査しました。約80社のホテルが固形石けんを提供していて、宿泊客が帰った後には使用済み、未使用にかかわらず、ほとんどが産業廃棄物として処分されています。その量は推定、年間280トン。ビジネスホテルなどではコスト削減のために液体石けんへ移行しているところが多いですが、ラグジュアリーホテルにとって高級固形石けんのアメニティは、ブランドイメージや顧客満足度の点からも外せないサービスです。
ハッピーステップスでは、これら廃棄される石けんを譲り受け、新興国で手洗いを広める活動を始めました。2013 年はウガンダに2トンの石けんを輸送し、約3,500人に石けんの配布、手洗い指導を実施することができました。
最近の活動はどのようなものですか?
こうした活動の中、高い関税や輸送に伴うCO2の発生などが次の課題に挙がってきました。解決策として採用したのが、回収した石けんを粉石けんに加工して国内でリサイクルするという方法でした。こうして2014年度からはプロジェクトの内容を変更し、ホテルから回収された石けんは埼玉県の大樹作業所という障害者福祉施設で粉石けんに粉砕・加工されています。これにより、活動によるメリットに、「障害者の雇用機会の創出」という社会貢献が加わることとなりました。リサイクルされた粉石けんは、一部は販売され、また一部は児童養護施設など経済的に恵まれていない方々に寄付する事で社会貢献を進めていく事にしました。
ウガンダでの活動は辞めてしまったのですか?
いいえ。ウガンダでの活動も継続しております。2014年からは、新の貧困削減をめざし、提携NGO Childline Ugandaと、ほぼ原価の自転車を半年間の分割払いで売る「自転車プロジェクト」を実践しています。自転車が、貧困の原因である「仕事がない」という問題を解決する一助になるからです。現地では、自転車をタクシー代わりにして人を乗せたり、荷物を運んだり、井戸から水を運んできて街中で売るなどといった仕事があるんですよ。自転車を持っているだけで年収が2~3倍にも増えるというわけです。現在約40台の自転車を販売し、完済した人も数人います。その方達からは、自転車により生活が改善されたというポジティブなフィードバックが返ってきています。
「石けん」という隠れた宝物で世界中をハッピーに
「石けんプロジェクト」が生み出すメリットを教えてください。
1 日本国内の廃棄物の削減
ホテルから排出されている年間280トンの固形石けんをリサイクルすることで、産業廃棄物を少しでも削減し、環境にやさしい社会作りへ貢献します。
2 障害者の社会参加機会の創出(雇用の創出)
回収した石鹸の加工は、障害者福祉施設にお願いをしています。粉石けんの生産という技術やノウハウ・品質を一緒になって研究することで、新しい社会参加の機会を創出できればと思っています。
3 身近な社会貢献の提案
ハッピーステップスの粉石けんは、高級ホテルの石鹸を原料としているので芳醇な香りがします。いつもの洗濯で社会貢献できるという仕組みを提案しています
4 国内の経済的貧困者に対する支援
粉石けんの一部を国内の経済的貧困者に寄付する事にしました。粉石けん販売利益は、寄付する際の費用に充てさせて頂いております。
ハッピーステップスさんの粉石けんの製品としての特長は?
洗剤の洗浄力は界面活性剤が含まれる割合に比例しますが、ホテル仕様の高級固形石けんを元にしたハッピーステップスの粉石けんは界面活性剤80%以上で、洗浄力が大変高いものに仕上がっています。また、一般的な合成洗剤は界面活性剤成分に純石けん分以外のものが30%以上含まれますが、ハッピーステップスの粉石けんの界面活性剤は、100%自然由来の純石けん。価格は市販品と同じくらいですが、高い洗浄力と肌へのやさしさを両立した製品と言えます。
粉石けんを使うことは、治療院にとってもメリットがありますか?
誰もが「環境にいいものを使いたい」「社会貢献したい」という思いは持っていても、実際に行動に移すのはなかなか難しいものです。それが、普段通り仕事をしている中で社会貢献ができるとしたら素敵だと思いませんか?治療院さんはリネン類などの洗濯物が多いとお聞きしました。ハッピーステップスの粉石けんの背景には先ほどお話ししたようなシステムがありますので、いつもの洗濯洗剤の代わりに、この粉石けんを使うだけで社会貢献につながることになります。治療院を訪れる利用者の方たちにとっても、いつも通り治療を受けるだけで無理なく社会貢献に参加できるというのはうれしいことですし、このプロジェクトに賛同している治療院さんへの信頼感もますますアップするのではないでしょうか。
無理なく、楽しく社会貢献できるNPOへ
NPOをやって良かったと感じるのはどんな時ですか?
ウガンダから、人々が手を洗っているシーンや子どもたちの笑顔の写真が送られて来ると、本当にやっていて良かったと思いますね。「自転車プロジェクトで生活が改善された」という報告も、何よりの喜びです。また、障害者福祉施設の所長さんからは、感謝の言葉とともに、「この素晴らしいプロジェクトが全国に広がってほしい」との期待も寄せていただいています。周りの方が活動への理解を深めてくれたり、賛同する方が増えたりする時も、本当にうれしく感じますね。
最後に、ハッピーステップスさんの今後の目標を教えてください。
NPOというと、「汗水流して、苦労して、決して面白くはない」活動ばかりという印象を持っている方が多いでしょう。それを、「無理なく生活に取り入れられる、楽しく社会貢献できる」活動へ、ユニークな仕組み作りで変換していくことが次の目標です。提携ホテルを巻き込んで、ワークショップなどの楽しいイベントも開催していきたいと思っています。その先の最終的な目標は、日本と新興国が互いにWin×Winになれる関係を創り上げること。多くの方々のご協力をいただいて、着実に歩みを進めてければと思っています。
の方々のご協力をいただいて、着実に歩みを進めてければと思っています。