リサイクル粉石けんの師匠、中岡丈恵先生へのインタビュー
石けんプロジェクト
2014/10/24
金曜日担当の望月です。
これから、「せっけん」を中心としたちょっとエコなお話
お届けしていけたらと思います!
以前、お知らせしましたようにハッピーステップスは、さやま大樹作業所様にて粉石けんの生産を開始しています。
この粉石けんの製造工程ですが、まったくの素人同然だった私たちだけの力では、ここまで来ることができませんでした。リサイクル粉石けんの指導者とも言える、NPO法人せっけんの街の中岡丈恵先生に、様々な角度からアドバイスをいただきまして、ここまで到達することができたのです。
今回は、その中岡先生の粉石けんに対する思いや、これまでの活動についてお伺いしましたので、みなさんとも共有できればと思います!
< 活動のきっかけ >
NPO法人せっけんの街が活動を開始したきっかけは、現NPO法人せっけんの街の活動は千葉県の手賀沼が家庭排水等により汚染が著しくなり、1980年に手賀沼周辺の市民たちがせっけん利用推進直接請願から始まった。なお、当時は滋賀県の琵琶湖を始め、合成洗剤による河川の汚染が多くあった現状でもあった。
このような中、“市民が環境汚染の加害者になるのを避けよう”との思いから、1984年、意識の高い女性達が日本で初の廃食油によるリサイクル粉石けん工場を1万人の市民出資により設立。当時は、1家庭当たり300~500cc/月の廃食油が出ておりこの油を回収してリサイクル石けんの原料としていた。
< 活動への思い >
活動を始めた当時は、NPO法などが整備されていなかったので、株式会社として活動を開始した。事業の黒字化を進めることはなかなか難しい時期もあった。1991年には、全国の仲間とリサイクルせっけん協会を設立して製造工程を平準化し、誰でも生産することができるような廃食油利用のリサイクルせっけん製造機械ミニプラントを開発・販売を開始。 生活雑排水汚濁防止活動として1級河川に排水をしている地域が機械の導入に際して国から三分の一支援を受けてられることになった。それまで手作りをしていた市民団体や作業所には朗報で各地域で導入が始まり全国500か所以上に導入されている。
リサイクル粉せっけんの製造は、全国各地やアジア各地にも(北は網走、南は久留米島・フリピン・マレーシア・モンゴル)広がり市民団体や障害者作業所で生産・販売されている。活動は、環境の保全(手賀沼汚染ナンバー1をキレイにする)を促進することに留まらず、「リサイクル粉せっけん」を作るという“技術”や“ノウハウ”品質にもこだわり指導市者認定制度を作った(障害者でも認定を受けられる)。
リサイクル粉せっけん作りには、環境に対する思いに加え、障害者の自立・社会参加促進の実現、粉石けんの市場拡大、といった思いがこめられている。同時に、粉石けん作りの責任も伝えている。
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