【助成金・補助金申請書の書き方】vol.2 目的に立ち返りステークホルダーの「できる」「べき」を再設定する
スタッフブログ
2015/03/12
こんにちは、廣升です。
前回は、助成金・補助金申請書の書き方として、
第一段階「○○したい!」を知る、を紹介しました。
そのなかでは、
●この1~2年でなしとげたいこと
●そのために、どういったことにいくらぐらい資金をあてたいか
を考えたときに、
団体のミッションである「貧困改善」に向けて、自転車プロジェクトの現地パートナーであるNGOにて
指導者を育成しようということになりました。
今回は、【第二段階】自身(自社・団体)を知る、
ということで、
●商品・サービスの独創性
●商品・サービスの需要(市場ニーズ)
●計画の妥当性、達成可能性、実施体制
についてご紹介していこうと思い、
早速、団体の強みを考えていった矢先、
「ちょっと、待った!」ということに……。
先に進めなかった理由は、
そもそも、中間支援の指導者のマネジメント能力を向上させることは、
直接的に、現地の貧困集落の人々のためにならない、
と気づいたからです。
そこで今回は、各ステークホルダーにとって
より効果的な方向性はどうあるべきかということを
事業内容の設定に先立ち再度検討したいと思います。
・・・
【「できる」と「べき」を考える】
現在、ハッピーステップスが自転車プロジェクトで
関係をもつステークホルダーは、
現地NGOのChild line、
そして貧困集落で水汲みやアイス売りで
生計をたてる村民です。
自転車プロジェクトは、
現地NGOにとっては貧困層をサポートし子どもを学校に入れられる、
貧困層にとっては移動の手段として使い生活を向上できる
という点で有益なものです。
そして、ハッピーステップスにとっても、
これまで石けんプロジェクトで整備した輸送ノウハウや
雇用創出の経験が活かせるプロジェクトでした。
一方、前回設定した「指導者育成」というプロジェクトに
発展させようとすると、ハッピーステップスのメンバー個々の
ノウハウは活かせるものの、
そもそもの使命には直接結びつきにくく、
各ステークホルダーの有効性があいまいになってしまいました。
そこで、改めてメンバーで話し合い、
自転車プロジェクトは現状の取り組みの有効性を高め、
継続していく一方、これまでの取り組みを
国内にフィードバックしていく時期ではないか、
という結論にいたりました。
【そもそもの大目的に立ち返る勇気をもつ】
ここで、
「そもそも」の目的に立ち返って考え直したというわけです。
「貧困」を生むものは、一部の地域や権威に利益が偏ることが
理由のひとつで、その状況を生み出しているのは、
「無知」「無関心」「偏ったステレオタイプ」ということ。
そのため、
アフリカをとりまく現状やそこで暮らす人々の等身大の姿を
丁寧に発信していきたいということになりました。
このことは、私たちにとっては
「できること」であり、「すべきこと」。
そして、
現地NGOにとっても貧困層にとっても
少し時間はかかりますが有効な策ではないか……。
そうした思いに立ち返り、
改めて「情報発信」に力を入れていこうと考えています。
申請書を書こうとすると、大目標に対する矛盾が生じることがあります。
そんなときこそ、
もう一度、「できることか」「すべきことか」を考えることが大切です。
目的にもう一度照らし合わせるのは、しんどいことで
方向転換は勇気のいること。
ですが、各ステークホルダーにとって有益な結末を導く、
大事な「遠回り」なのだろうと思います。
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